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◆涙(涙液)
涙(涙液)は、涙腺より分泌されます。泣いた時など多量に分泌されますが、常時、瞬きにより少量の涙が分泌されています。
◆涙の流れ
分泌された涙は、瞼の鼻側にある涙点から涙道に吸い込まれます。涙道は涙小管、涙嚢、鼻涙管からなり、鼻腔の下方(下鼻道)に開放しています。

◆涙道閉塞
涙道は生理的に細くなっている部位や曲がっている部位があり、色々な原因でその部位が閉塞することがあります。

閉塞すると、涙がたまったり、(流涙症)、目やにがでたり(涙嚢炎など)の症状がでます。涙道閉塞が長く続くと、炎症や化膿、癒着などを生じ、閉塞部の治療が難しくなります。

正常 流涙症


◆1.流涙症の程度を調べます。
下眼瞼縁にたまっている涙(メニスカス)の高さや、綿糸や特殊な紙(シルマー試験紙)で涙を吸い取って、ぬれ具合を測定します。
◆2.涙洗
涙道に水を流して、通水性を検査します。
◆3.涙道内視鏡
涙道を麻酔した後、直径が1mmの細い内視鏡を涙点から涙道に挿入します。涙道の閉塞している部分を観察することができます。

◆4.鼻内視鏡
耳鼻科で使用されている内視鏡です。涙道は鼻腔内(下鼻道)に開口しているため、涙道閉塞治療に必要な検査です。疼痛が無いように、鼻粘膜を麻酔して行います。

治療方法には、涙道の閉塞した部位を再疎通させチューブを挿入して治すチューブ挿入術(※1)と、涙道の閉塞した部位に直接鼻腔に通ずる吻合孔を作る涙嚢鼻腔吻合術(るいのうびくうふんごうじゅつ)(※2)があります。
◆1.チューブ挿入術
涙道内視鏡で涙道内の閉塞部を観察しながら、閉塞を解除させます。閉塞が無くなった涙道に、直径1mmのチューブを挿入します。約2ヶ月間留置します。
閉塞部を解放後、挿入されたチューブの写真。
左は涙道内視鏡写真で鼻涙管内のチューブ。右は涙道開口部から出ているチューブです。

◆2.涙嚢鼻腔吻合術
涙嚢の鼻側は骨を隔ててすぐ鼻腔です。そこで、骨に小さな穴を開けて、涙道と鼻腔を直接つなぐ手術を涙嚢鼻腔吻合術といいます。
◆2.涙嚢鼻腔吻合術「鼻外法」
吻合を作るために目頭から鼻の横にかけて皮膚を切り涙嚢や鼻の骨を露出し、直接観察しながら吻合を作る手術です。切開が必要ですが、もっとも確実な手術で、手術適応が広いです。
◆2.涙嚢鼻腔吻合術「鼻内法」
一方、鼻の中を鼻内視鏡で観察しながら、鼻粘膜や骨を切開し、吻合孔を作る方法です。傷を作らず、術後の社会復帰が早いが、適応が限られています。

最近では手術の方法も器具も進歩し、手術中や術後の疼痛はほとんど無く、止血も十分に行えるようになってきていますので、安心して治療を受けて下さい
涙の手術では、鼻腔は大変出血しやすい場所であり、眼科と耳鼻科の両方の知識がないと手術ができない場所であることから、この手術を行う病院はあまり多くありません。
詳しくはお問合せ下さい。TEL:027-234-3511