手術の目的は安全で最良の視力を得ることです。眼鏡やコンタクトレンズを完全に不必要にするものではなく、依存度を大きく減らすことです。夜間運転時の眼鏡や読書用の眼鏡は、手術が問題なく終了しても必要になることがあります。特に40歳以上ですでに老視があり、眼鏡を外すことによって近くがよく見える人は、近くを見る時に老眼鏡が必要になる可能性が高いと思います。

矯正度数によって回復の速さと術後の矯正精度が決まります。矯正度数が大きいと少なくとも2度手術する場合があります。患者さんの治癒の早さが視力回復や視力の結果に影響が出ますが、個人差があり、これを術前に完全に予測することはできません。

裸眼視力が0.8以上となるのは90%、1.0以上となるのは70%です。ただし、強い近視、乱視の場合はこれより低くなります。また40歳以上では老視のために近視を意図的に残すこともあり裸眼視力よりも予測した近視に如何に近づけるかが成功のポイントとなります。


エキシマレーザーは角膜を削る治療法ですので、一度手術を行うともとに果すことはできません。ただし、角膜片が術後にずれていたり、手術直後のトラブルがある堵合は他の手術と同様に手術直後に再手術を行うことがあります。LASIKは他の手術がそうであるように、頻度はかなり少ないですが、合併症がまったくない手術ではありません。どのような手術でも合併症のない手術は何もしない手術以外ありません。エキシマレーザー手術はコンタクトレンズよりも合併症の頻度は少ないものです。

矯正が不十分であった場合は、術後3ヶ月以上経過した時点で追加の手術を行うことがあります。-1D以上の近視が残っていたり、裸眼視力が0.5以下の場合に希望されれば、追加の矯正手術を行うことができます。術後6ヶ月を経過した場合の再手術はリスクが高まります。


以前の屈折矯正手術はメスで角膜に傷をつけて角膜のカーブを変化させるものでした。これは合併症が多く精度にも問題があり、あまり普及しませんでした。現在用いられているエキシマレーザーはコンピューター制御で角膜の形成をします。患者さんが目を動かすとそれを追尾してレーザーを照射するミサイルの追尾装置のようなものも当院の装置には搭載されています。言ってみればロボットが角膜を削り人間はそれを監視しているようなのがエキシマレーザーの屈折矯正手術です。コンピューター制御で腹部の手術することが最近新聞で話題にされていましたが、眼科の屈折手術はすでにその最先端の治療のレベルに入っています。