ウェーブフロント(Wavefront) LASIK とはいままでの LASIK をさらに進化させた手術です。

今までの LASIK でもほとんどの近視や乱視は治療が可能でしたが、例えば裸眼視力が 1.0 以上あっても「光が散るように見える」「物がぼやけて見える」といった症状を訴える方もいらっしゃいました。その原因として、目の動きを追従する装置(Eye Tracking System)を使用しても、手術後の角膜には微妙な凹凸が生じ、結果的にその凹凸が「見にくさ」の原因となっていました。

そこでその「見にくさ」を取り除くために、Wavefront LASIK ではシート状のレーザー光を瞳孔より入れ、その反帰光を波面として測定します。この事により、従来では測定が不可能であった近視 / 乱視成分以外の「高次収差」の測定が可能となり、「見にくさ」を除去した、その人その人に合わせたいわゆる“オーダーメード”の LASIK を行うことが出来るようになりました。


▲これまでの測定法 ▲ウェーブフロント測定法

これまでの測定法では、瞳孔の中心部 3mm 以下を測定範囲としています。この範囲内でほとんどの近視や乱視を矯正することが可能です。しかし、日中はクリアに見えていても、夕暮れ時になると見づらく感じることがあります。それは瞳孔が大きくなり測定範囲(瞳孔の中心部 3mm 以下)を超えてしまうからです。この点を改良したのがウェーブフロント測定法です。この方法では瞳孔よりも大きなシート状の光で測定するため、従来よりも広い範囲の測定が可能なのです。


▲正視眼から得られる波面情報 ▲近視の場合 ▲乱視の場合

これらの図は、眼に入った光が出ていく様子を波面に置き換えて表したものです。正常な眼の場合、歪みのない平らな面となります。しかし、近視や乱視といった屈折異常がある場合は、真っ直ぐでない歪みのある波面となって表れます。このようにウェーブフロント測定法では、瞳孔全体の広い範囲でこの波面を解析し、患者さん独自の視力情報を得ようとするものです。


これまで計測が不可能だった角膜の微妙な凹凸も、技術の発達により解析可能となりました。当院で使用しているウェーブフロント解析装置( WaveScan(TM))によって、患者さんの細かな凹凸を測定し、視力情報をウェーブプリントと呼ばれる画像で表現します。ウェーブプリントは「眼の指紋」という意味で、指紋と同じように人それぞれ独特の形をしています。
このデータを元に、近視、乱視に加えて、今まで解析できなかった細かな乱視(不正乱視)を矯正します。こうして、より見え方の質にこだわったレーシックが可能になるのです。

▲ウェーブフロント解析装置( WaveScan(TM)) ▲ウェーブプリント

手術の流れとしましては、WaveScan(TM) Wavefront System で測定した個人の波面収差データを解析し、その人に合った最適なレーザー照射パターンを作り出します。その後、そのデータをエキシマレーザー本体にダウンロードし、レーザーを照射します。

▲WaveScan(TM)で個人の波面収差データを解析 ▲そのデータを エキシマレーザー本体に ダウンロード → レーザーを照射